主人公モデルの牧野富太郎博士とドラマ「らんまん」との違い?

牧野富太郎博士が名付けたヤマトグサの画像
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2023年4月3日から連続テレビ小説「らんまんが始まります。

主人公を演じるのは俳優の神木隆之介さんであることは誰もがご存知だと思います。

牧野富太郎まきの とみたろう博士については植物学の父と呼ばれていますが、一部の地域の方々しかご存知ないかもしれません。

連続テレビ小説「らんまんは、フィクションとして描かれているので、実在のモデルである牧野富太郎博士とは幾らかの違いはあります。

今回は、現時点での主人公モデルの牧野富太郎博士ドラマ「らんまん」との違いについて触れてみます。

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目次

牧野富太郎博士のプロフィール

生年月日:1862年(文久2年)5月22日

死去日:1957年(昭和32年)1月18日(94歳没

出身地:佐国 高岡郡 佐川村(現在の高知県 高岡郡 佐川町

出身校:名教館(めいこうかん) 佐川尋常小学校(中退

研究分野:植物分類学

学位:1927年、理学博士

富太郎博士の幼少時の名前は、成太郎せいたろう)」という名前だったそうです。

父親は3歳の頃に亡くなり、母親は5歳の頃に亡くなりました。6歳の頃に祖父の小左衛門さんが亡くなり、この時に名前を富太郎に改めたようです。

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主人公モデルの牧野富太郎博士とドラマ「らんまん」との違い?

*現時点での主人公モデルの牧野富太郎博士ドラマ「らんまんとの違い?について幾つかあげてみます。

1.モデルの生家は造り酒屋だけではない?

ドラマ内では、槙野万太郎の生家は造り酒屋だけのような描かれ方ですが、モデルの牧野富太郎の生家は造り酒屋だけではないようです。

造り酒屋以外に商家雑貨屋)も経営していたようですね。

2.ドラマのタキは万太郎の血縁のある祖母だけど、モデルの富太郎博士の祖母に血縁はない

ドラマらんまん松坂慶子さんが演じる祖母のタキ万太郎血縁ですが、モデルの富太郎博士祖母には血縁はありません

富太郎博士の血縁のある祖母は先に亡くなっており祖父の後妻となった浪子さんが幼い富太郎さんを育てています

なので、後妻の浪子さんは、義理の祖母で富太郎さんの育ての親でもあります

ドラマモデル
タキ万太郎血縁のある祖母浪子さん(義理の祖母)は、祖父の小左衛門さんの後妻で血縁は無いが、富太郎さんの育ての親

3.万太郎の母・ヒサは、槙野家に嫁いでいるけど、モデルの母は祖父の実の娘

万太郎の母を広末涼子さんが槙野ヒサ役で演じていますが、ドラマの設定では、槙野家に嫁いできた描かれ方をしています。

ドラマで万太郎の父(存在してませんが)に嫁いで万太郎を儲けているわけですが、実在のモデルでは、富太郎博士の母は祖父・小左衛門さんの実の娘です。

実在のモデルの富太郎博士の父は祖父の養子です。

ドラマモデル
万太郎の母・ヒサは、槙野家に嫁いできた。万太郎の父は祖父の息子。富太郎博士の母・久壽は祖父・小左衛門さんの実の娘富太郎博士の父は、祖父の養子。

4.天狗、坂本龍馬に会うのは実際には難しいかも?

ドラマ内で天狗、坂本龍馬役ディーンフジオカさんが幼い5、6歳頃の万太郎と会っている描写があります。

実在モデルの富太郎さんの生誕は1862年なので5歳坂本龍馬に会ったと考えるとかなり難しいのではないかと思います。

龍馬が亡くなったのは1867年12月10日旧暦は慶応3年11月15日)なので、ドラマの万太郎5歳で会ったとなると龍馬が亡くなる年に会ったことになります

龍馬は、亡くなる前(1867年)に土佐へ戻った形跡は8月上旬9月下旬2度あるようです。

1度目の8月上旬に土佐へ戻った時は、船中にいたようで上陸したわけではないようです。

2度目の9月下旬には、上陸して土佐藩の用事を済ませた後に家族と再会したようです。

龍馬富太郎博士同じ土佐出身ですが、実際に会ったことはないのではないかと思います。

龍馬の実家「土佐の長岡郡才谷村高知県南国市才谷)」と富太郎博士の実家「土佐の高岡郡佐川村高知県高岡郡佐川町)」の距離は43㎞あたりであり、徒歩で約9時間くらいかかります。

仮に自動車だと1時間の距離です。

二人が会うとなると余程の事情がないかぎり会うことはないでしょう。

ドラマ内では幕末のヒーローを入れ込むことで、オリジナルのストーリーとして面白くしているのでしょう。

因みに富太郎博士が誕生する1ヶ月前に龍馬は土佐藩を脱藩しています。

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5.ドラマでは、小学校入学後に直ぐに辞めているが、モデルの富太郎博士は小学校入学から2年後に中退している

ドラマ「らんまん」の第10話目で万太郎は小学校入学早々、直ぐに辞めてしまい興味のある植物採集に没頭します。

モデルの富太郎博士は小学校入学から2年後に中退してドラマと同様に興味のある植物採集に没頭します。

小学校の入学期間が違うだけで最終的にはドラマもモデルも同じ状況になっています。

富太郎博士が小学校を中退した理由は、家業が造り酒屋だったことから学問で生計を立てることは考えていなかったようです。

おそらくですが、ドラマもモデルも同様に新しい知識を学ぶのであれば興味を持ったのもかもしれませんが、一度習ったものを復唱するような学習はつまらなかったのかもしれません。

ドラマモデル
万太郎は小学校入学早々、直ぐに辞めた富太郎博士は小学校入学から2年後に中退した

6.ドラマでは、小学校の教職員を断っているけどモデルの富太郎博士は教職員になっている

ドラマ「らんまん」の第11話目で小学校の校長先生から教職員の誘いを断っている場面がありますが、モデルの富太郎博士は教職員になっています

15歳の時に佐川小学校の臨時教職員として2年間、小学生の教壇に上がっています。

15歳で教壇に立てる能力があるのですから、かなりの博学ですね。

因みにドラマの年代が1880年明治13年)なので万太郎は18歳くらいです。モデルの富太郎博士15歳の時に佐川小学校の臨時教職員を務めていた頃は、1877年明治10年)あたりです。

ドラマモデル
万太郎教職員の誘いを断っている
1880年明治13年)なので万太郎は18歳くらいの頃
富太郎博士15歳の時に佐川小学校の臨時教職員として2年間、小学生の教壇に上がっている
1877年明治10年)あたりの頃

7.モデルの生家は没落している?それとも譲った?生家と坂本龍馬は親戚関係?

筆者は、ドラマの詳しい内容を知りませんが、ドラマ内で造り酒屋閉店している描写があるように見えます。

モデルの富太郎博士生家は没落しているとか、親戚筋にお店を譲ったなどがありますが、はっきりとした経緯は分かりません。

本来は継ぐべきであった造り酒屋を出て、植物学に没頭した頃の造り酒屋の経営は、番頭や従妹に任せていたようです。

因みに、お店を譲ったされる親戚筋は龍馬の家系筋の酒造業のようで、この龍馬の家系筋と牧野家は代々、両家で嫁を出し合っていた繋がりがあるようです。

坂本龍馬は、牧野富太郎博士の遠縁かもしれませんね。

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8.モデルの牧野富太郎博士には、妻が二人いる?寿衛子さんは二人目の妻?

ドラマらんまんでは、万太郎の妻となる人は寿恵子さん一人だけのようですね。

モデルの牧野富太郎博士には、妻が二人いたそうです。

初めての妻となった人は、親族の従妹牧野猶まきの なお)さんという方です。

ただ、正式な結婚なのかいつ離婚したのかはっきりとした経緯は分かりません。

昔は、親族間の繋がりでの結婚はよくあったそうですから、周囲の勧めがあったのかもしれませんね。

意外と内縁の妻かもしれません。さんと離婚されたのかは分かりませんが、次に1890年明治23年)に結婚したのが小澤寿衛子さんです。

この方がおそらく、浜辺美波さんが演じる寿恵子さんのモデルです。

小澤寿衛子さんは、牧野富太郎博士を夫として支えていくことになります。

富太郎さんは、研究に没頭するのは良いのですが、植物の研究のために多額な本を多く購入していたことから貧乏となり借金が増えていきます。

実家の生家があるうちは良かったかもしれませんが、生家が没落しても研究のために借金していく行動は変わらなかったようです。

そんな富太郎さんを寿衛子さんは支えていくのです。

ある時に借金取りが来た時には、を匿まっていたそうですから、かなり肝の据わった女性だったのでしょう。

寿衛子さんは、経営手腕もあったようでイメージとしてはよくありませんが、飲食したり芸妓げいぎを呼んで遊ぶ待合茶屋のようなお店を切り盛りしていたようです。

因みに、小澤寿衛子さんの誕生年は、よく分かっていませんが、富太郎さんより11歳年下のようです。

結婚した時の富太郎さんの年齢が28歳くらい寿衛子さんの年齢が17歳くらいのようです。

ドラマでは同年代に描かれている感じですね。

ドラマらんまんでは、おそらく借金苦であるとか、待合茶屋といった闇のような部分は描かれないと思いますが、夫婦間で逞しく生きていく描写は描かれるのではないでしょうか?

ドラマモデル
万太郎の妻となる人は寿恵子さん一人だけ牧野富太郎博士には、妻が二人いた。最初の妻が牧野猶さん。2人目の妻が小澤寿衛子さん。

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9.ドラマ「らんまん」万太郎の姉はモデルの富太郎では実在しない?

ドラマ「らんまん」万太郎の姉役に佐久間由衣さんが槙野綾まきの あや)を演じています。

弟の万太郎よりも酒造りに積極的な姿勢がドラマで描かれていますが、実在のモデル富太郎博士に姉は存在しません

彼(富太郎博士)一人が商家酒造業の唯一の跡取りだったのです。

「らんまん」で描かれる姉は、実在の従妹牧野猶をモデルにしている?のかもしれません。

ドラマモデル
万太郎には、槙野綾)が存在する富太郎博士姉は存在しない

牧野猶(まきの なお)は、従妹なのか?叔母ではないか?

これは、ドラマの話とは逸れてしまうのですが、不思議に感じたことなので紹介します。

実在モデルの富太郎博士の初めての妻が牧野猶さんなのですが、牧野家の系図を見ると不思議な事に気づきます。

系図によっては、さんが従妹と記されているものもありますが、誰が両親なのかが分かりません。

従妹と思われる牧野猶さんの名前が富太郎博士の祖父小左衛門さんの三女に猶さんの名前があります

富太郎博士の母は、小左衛門さんの次女になるので、母から見ると猶さんは、妹になります

この観点で見ると牧野猶さんは富太郎博士の叔母さんになってしまうというおかしなものになります。

牧野家のきちんとした家系図に従妹の存在があるのかは分かりませんが、ウェブ状にある系図に小左衛門さんの娘である四姉妹に子どもが見られるのは富太郎博士のみです。

明治時代近親婚は無かったと思いますが、謎な部分です。(古代の天皇家ではありえました

ご興味のある方は「牧野富太郎家系図」で検索して見てください。

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10.早川逸馬のモデルは誰?

ドラマで早川逸馬を声優の宮野真守さんが熱演していますね。ジョン・万次郎は、そのままに史実の人物を採り入れたようですが、早川逸馬は誰かをモデルにしているようです。

当初は富太郎博士と同じ土佐藩出身の板垣退助ではないかと思っていました。

しかし、1874年自由民権運動で板垣退助が、江藤新平後藤象二郎副島種臣らで愛国公党を結成していた時期には、拠点を東京大阪で活動していたことや早川逸馬板垣退助風貌といったイメージが合っていないことから明らかに違うと思いました。

そこで、史実に自由民権運動を高知で演説した一人の人物が浮かび上がります。板垣退助と同時期に活動していた植木 枝盛うえき えもり)という人物です。

植木 枝盛も同じく土佐出身で自由民権運動の理論的指導者でした。自由民権運動から後に政治家として活動しています。(在任期間は約1年半年ぐらい

植木 枝盛は、自由民権運動の活動をしていた1879年11月5日に高知立志社での演説集会条例にふれたことから、後の演説を禁止されたようです

ドラマでは、その部分の史実を少し採り入れたようですね。

また、ドラマで早川逸馬の言っていた自由は土佐の山間よりというセリフの部分は植木枝盛が遺した名言なので、ドラマの早川逸馬のモデルは植木枝盛で間違いないでしょう。

因みに、植木 枝盛の一生は短く政界在任期間後の1ヶ月後に34歳の若さで亡くなっています。

11.要潤さんが演じる田邊彰久教授のモデルは、矢田部良吉?

ドラマ東京大学植物学教室要潤さん田邊彰久教授を演じています。

万太郎は植物学への熱意を認められて教室の出入りを許されますが、実在モデルでも似た経緯があります。

富太郎博士ドラマと同様に上京するまでの経緯は少し違いますが、22歳の時に再び上京します。

帝国大学理科大学 植物学教室矢田部良吉やたべ りょうきち教授を訪ねて、教室の出入りを許されます。

ドラマの場面は、ほぼ史実を取り入れているようですね。

非常に優秀な理学博士ですが、あまり長生きではなかったようです。47歳で亡くなられています。

亡くなった死因についてですが、鎌倉沖で遊泳中に溺死という悲劇を迎えています。

因みに、矢田部良吉教授の風貌についてですが、ドラマでは要潤さんが演じているのでイケメンな方なのかと想像してしまうかもしれません。

面白いことに、モデルの矢田部良吉教授の風貌は、ドラマ万太郎学歴を否定していた助教授に何となく似ています

12.西村寿恵子の父の経歴は実在モデルとほぼ同じ?

https://twitter.com/asadora_nhk/status/1663107915010519041

ドラマ「らんまん」第41回でミュージカル俳優の伊礼彼方さんが演じる実業家の高藤雅修たかとう まさなり)から西村寿恵子の父の経歴について述べている場面がありますが、実在モデルの経歴とほぼ同じようですね。

実在モデルの小澤寿衛子さんの父は小澤一政さんという方で徳川四天王と言われた一家彦根藩主井伊家の家臣でした。

後に陸軍省営繕部に所属していたようです。

営繕部とは建築物営造修繕の事ですから、主に陸軍省の建設工事に携わっていたのだと思います。

どういう経緯で亡くなったのかは分かりませんが、ドラマ同様に早くに亡くなっています

因みに実在モデル小澤寿衛子さんの小澤一政さんが亡くなった後和菓子屋さんを営んでいます

富太郎博士は、ドラマ同様お酒が飲めなくて甘党な菓子好きだったようで、小澤寿衛子さんに出会って一目惚れしたところなども、そっくりドラマに採用しているようです。

ドラマの内容は少々違えど、かなり忠実に実在にあった話を盛り込んでいるように感じます。

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13.田邊教授は後に万太郎の才能に徳永助教授と共に嫉妬心を抱くのかも?

ドラマ「らんまん」第54回「植物学雑誌」完成田邊教授から、意味深な発言がなされたことに周囲も驚いている感じがあります。

まるで、自分自身が「植物学雑誌」の全て行ったかのような感じな発言で手柄を横取りしようとしていると誰もが感じたのではないでしょうか?

筆者も見ていて、これは後に史実モデルのような展開になっていくのではないかと思いました。

万太郎印刷工場に出向いて印刷技術を習得しているところもモデルの富太郎博士と同じです。

史実でも富太郎さんは「日本植物志図篇」自費で刊行しています。

後にこの植物誌ロシアの植物学者であるマキシモヴィッチからも高く評価されています。

その後、富太郎博士は日本の植物の新種を発見してから「植物学雑誌」発表し、新種の学名までつけるようになります。

更に視野を広げて水路に根付く水草を採集したりしたことが新たな新種に繋がり正式な学術論文で世界に発信したことで富太郎博士の名は世界的に広く知られるようになります。(1890年頃

このことが影響しているのかは分かりませんが、しばらくして矢田部教授松村任三教授たちにより植物学教室の出入りを禁じられてしまいます

両教授が嫉妬していたのか?理由は分かりません

学術論文を世界へ発信したことで富太郎博士の名が世界的に広く知れ渡ったことが気に入らなかった可能性もあります。

ドラマでは当初田邊教授は万太郎の良き理解者な描かれ方をされていましたが、今後は万太郎を心よく思わないか排除する方向に傾くかもしれないですね。

要潤さんが演じる田邊教授の人間性がどう変わっていくのか気になるところです。

因みにお気づきな方もいるとは思いますが、松村任三まつむら じんぞう教授とは、ドラマでは徳永助教授のモデルです。

現段階では万太郎に理解を示している感じですが、史実では富太郎博士を毛嫌いしていた人物です。

富太郎博士新たな植物誌の刊行を妨害したりもしています。

筆者は今後のドラマの展開は分かりませんが、史実通りでいくのであれば、田邊教授徳永助教授とで万太郎を排除する傾向になるかもしれません。

14.姉の槙野綾が竹雄と夫婦になるのは史実モデルと同じ?

ドラマ祖母タキ亡くなる槙野綾番頭の息子である竹雄万太郎別れることになります。

竹雄夫婦となりと共に造り酒屋を支えていくことになります。

史実も似通った経緯となっています。

槙野綾のモデルは、おそらく牧野猶まきの なおさんであると思われます。

富太郎さん2歳年下の従妹初めの妻です。

富太郎さんが研究に没頭して研究費のために借金が膨らんでいくことで、支援していた造り酒屋の岸屋経営破綻します。

富太郎さん岸屋の後始末帰郷して、自身が後始末ができないことから、猶さん番頭井上和之助たぶん竹雄のモデルかな?)を結婚させて二人に岸屋の後始末を任せています。

富太郎さん、ちょっと酷くない?という気もしますね。

正式な結婚であったのか?はわかりませんが、猶さんはこの時に富太郎さんと離婚したのだと思います。

ドラマ今後造り酒屋が経営破綻するのかはわかりませんが、槙野綾竹雄経緯史実少し似ています。

因みに猶さん井上和之助夫妻は、岸屋の後始末後醤油屋さん事業を始めていますが、しばらくして静岡県焼津へ移り住んだようですね。

その後に何度か富太郎さん家族交流はしていたようです。

ドラマ史実モデル
竹雄夫婦となりと共に造り酒屋支えていく。今後、酒屋が経営破綻するのかはわからない富太郎博士支援していた実家造り酒屋の岸屋経営破綻して、後始末猶さん井上和之助夫妻任せた。(1891年・明治24年あたりの出来事)
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15.美作秀吉のモデルは箕作佳吉?

ドラマ美作秀吉は、日本の動物学教授として田邊教授嫌味述べていたので、あまり良い印象を持っていない方が多いのではないでしょうか。

早くもSNSなどで美作秀吉のモデルについて箕作佳吉みつくり かきち)ではないかと囁かれていました。

どうやら、箕作佳吉がモデルのようです。

箕作佳吉は、ドラマ同様日本の動物学者理学博士でもあり、東京帝国大学理科大学の教授も務めています。

主に海洋生物新種稀種採集していて自身の名を冠した学名もあります

後に大学長務めていますから、矢田部教授富太郎博士とも何かしらの関わりはあったかもしれないですね。

箕作佳吉生誕地江戸の津山藩邸現在の東京都中央区八重洲)で、津山藩邸医師のようです。

箕作佳吉生誕地現在の東京ということになりますが、モデルの姓名美作としたのは、おそらく当時の津山藩現在の岡山県津山市)が美作国津山藩呼ばれていたことから美作国の地名をモデルの姓名にしたのだと思われます。

下の名前を秀吉にした経緯はわかりませんが、秀吉というと戦国時代別の人を思い浮かべそうですね。

ドラマ美作秀吉風貌見ていて不思議感じたことがあります。

史実の箕作佳吉をイメージしていたのか?お髭あるだけ随分と老けこんで見えます

史実箕作佳吉から見て矢田部教授は7歳年上富太郎博士は4歳年下となります。

ドラマ見ていると年上であるはずの要潤さんが演じる田邊教授が若々しく見えますし、4歳しか違わないはず万太郎から見てえらく老けてるな!という印象でした。

ドラマでの美作秀吉年齢設定変えられているのかもしれないですね。

16.万太郎はマキシモヴィッチ博士を頼るのか?田邊教授の今後は暗転するのかも?

第86話あたりから史実通り田邊教授万太郎大学の出禁命じたようですね。

出会った当初は良き理解者見えましたが、内心万太郎を使い捨てのコマのように利用することしか考えていなかったのでしょう。

現在の田邊教授同僚下に見ていた者先を越されたことから権威などに固執している状況です。

おそらく、大学に身の置き所が無くなった万太郎はロシアのマキシモヴィッチ博士を頼るのだと思われます。

このドラマ史実モデル忠実に描いているので、できれば史実だけに頼るのではなくて、オリジナルな作品にしてほしい願望がありますが、おそらく史実に合わせるのでしょうね?

ロシア研究する万太郎を見てみたい気もします。

史実での富太郎さん矢田部教授出禁にされて、植物学活かせる場ロシアマキシモヴィッチ博士頼ろうとしますが、残念なことにマキシモヴィッチ博士流行り病であった当時のインフルエンザ亡くなってしまいます。

富太郎さん愕然として落ち込みます。

一時期高知帰郷して植物学研究を続けたり、演奏会の指揮者をしながら大学知人の助け駒場農学校研究できることになり帰京します。

その後、帝国大学主任教授となっていた松村任三教授(徳永助教授のモデル助手となります。

ただ、松村任三教授富太郎さん良好な関係ではありません

富太郎さんにも悪い部分があり、研究に執着するあまりに大学の文献資料などを返却しないなどで他の研究生非難されていたようですね。

松村任三教授とも意見が対立することもあり、新たな植物志の出版をすれば妨害されたりもしています。

史実通り展開するのであれば、ドラマ万太郎マキシモヴィッチ博士の死後田邊教授は大学を去り、その後を現在良好である徳永教授の元助手となり良好な関係が一転して対立するのでははいかと思われます。

田邊教授今後についてですが、史実通りにいくのであれば暗転します。

田邊教授のモデルである矢田部良吉教授富太郎さんを出禁にした翌年帝国大学教授職を非職となっています。

更に3年後免官とあるので帝国大学を去ったのだと思われます。

何故、富太郎さん出禁にした翌年非職になったのかの詳しい経緯は分りませんが、どうやら上司同僚不和であったこと、権威に固執していたことから軋轢非難というものがあったのかもしれないですね。

矢田部良吉教授自身身勝手な行動から帝国大学左遷されたのかもしれません。

帝国大学を去った一年後格下東京高等師範学校教授となり、3年後には校長になります。

そして翌年鎌倉沖遊泳中溺死してしまいます。47歳という短い生涯です。

何か権威に固執しすぎてバチが当たったのかな?という気がしないでもないですね。

ドラマ田邊教授今後がどう描かれるのかは分りませんが、史実通りにいくのであれば権威に固執した虚しい人生という気がしますね。

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17.寺田心さんが演じる山本虎鉄にモデルは存在するのか?

第94話あたりに寺田心さんが演じる山元虎鉄という少年登場していますね。

新たな植物の発見胸を躍らせる万太郎ですが、高知帰郷して出会った少年の山元虎鉄にモデルが存在するのか?気になるところです。

史実通りにいくのであれば、万太郎にとって山元虎鉄存在今後大きく影響していくものと思われます。

寺田心さんが演じる山元虎鉄という人物にはモデルが存在しているようです。

ただ、一人の人物モデルではなく三人の人物モデルを組み合わせて一人の人物として扱っているのではないか?と思われます。

山元虎鉄の三人のモデル?

*一人目は、山本一さんという方です。

下のお名前「ハジメ」なのか?「イチ」なのか?詳しくは分りません。

この方が「ヤッコソウ」発見して富太郎さんに報告したとのことです。

後に山本一さんお名前を学名の中に採り入れています。

山本一さん詳しい経歴については分りませんが、高知師範学校の教諭だったそうです。

*二人目は、吉永虎馬よしながとらまさんという方です。

高知県高岡郡佐川村出身学歴高知県師範学校卒業しています。

小学校中学校高校などの教職にも就いていたようですね。早くから富太郎さんと同様に高知県各地域の植物を採集しています。

富太郎さんとも交遊があり共に植物の新種などにも携わっていたようですね。この方はコケ類の研究者としても知られています

矢田部良吉教授との関わりもあるようで、吉永さんある新種先に発見していたようなのですが、その新種矢田部教授が発表しています。

詳細は分りませんが、手柄を横取りしている可能性もあるかも?しれないですね。

因みに吉永虎馬さん富太郎さんより9歳年下1871年生まれ)です。

*三人目は、小山鉄夫こやまてつおさんという方です。

この方は富太郎博士の弟子であるそうです。

1933年昭和8年)の東京生まれで、弟子になった時年齢が11歳というのは驚きますね。

東京大学理学部卒業した植物学者理学博士でもあります。高知県立牧野植物園園長も務めています。

三人のモデル生年違いますが、富太郎博士研究に深く関わっていた方たちです。ドラマ山元虎鉄名前お三方の名前から組み合わせたものとも考えられます。

史実吉永虎馬さん矢田部教授と関わりがあるようですが、ドラマ寺田心さんが演じる山元虎鉄少年ですから要潤さんが演じる田邊教授との軋轢描かれないのかもしれないですね。

第94話描かれる年代は、おそらく1891年明治24年)あたりと思われます。

史実1871年生まれ吉永虎馬さん20歳富太郎さん29歳ですから、ドラマ年齢設定だけは山元虎鉄史実富太郎博士の弟子となった年齢11歳の小山鐵夫(こやま てつお)さんをモデルにしているのかもしれません。

寺田心さん子役の頃から見られているので、まだ子供のイメージをもっている方が多いかもしれませんが現在15歳中学生です。少し大人びてきているので、どんな演技をされるのか楽しみですね。

山元虎鉄大人役別の俳優さんが演じるようなので、寺田心さんが演じる少年役見られる場面は少ないと思われます。

*ドラマ
山元虎鉄高知の遍路宿「角屋」息子で、高知帰郷した万太郎と出会う。
*史実モデルの三人かも?
山本一さん「ヤッコソウ」発見富太郎さんに報告。後に学名自身の名前が掲載
吉永虎馬さん富太郎さん交友のある植物学者コケ類研究者としても知られる。
小山鐵夫さん年齢11歳の頃富太郎博士の弟子となる。植物学者理学博士でもあり、高知県立牧野植物園園長も務めている。
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18.万太郎を支援する人物は岩崎弥之助(いわさき やのすけ)以外にもいる?

第103話実業家岩崎弥之助氏俳優皆川猿時みながわ さるときさん演じていますね。

岩崎弥之助モデルというよりも実名登場しています。

岩崎弥之助というと三菱財閥2代目総帥としての知名度高い人物創始者岩崎弥太郎ですから、ご存知な方も多いのではないかと思います。

ドラマでは、おそらく万太郎植物誌刊行などを岩崎弥之助氏支援していくのではないかと思われます。

史実では実際富太郎博士支援していたようです。

ただ、史実富太郎博士支援してくれる人物他にもいることから、ドラマ描かれる岩崎弥之助の役割り史実登場している何人かの支援者まとめて描かれるかもしれません。

ドラマ残り5週のみとなりますから何人も支援者がいると、その人物の背景人柄考えて構成するのも時間がかかります。

物語終盤近づくほど難しくなるので、ドラマ支援者岩崎弥之助わずかな人物構成されるかと思います。(あくまで憶測です

史実富太郎博士支援した人物何人かいますが、知名度あってご存知ない人もいるかもしれません。

岩崎弥之助以外で植物誌刊行手助け支援した人物下記の3人です。

途中支援を打ち切ったり亡くなられている人もいます。

*富太郎博士を支援した人物
・池長孟
いけなが はじめ?/たけし?)
日本の教育者
美術品収集家
・中村春二
なかむら はるじ
日本の教育者
成蹊学園
せいけいがくえんの創立者
・津村重舎
つむら じゅうしゃ
実業家
津村順天堂の創業者
(現在の株式会社ツムラ

池長孟下の名前どちらなのかが分からないですね。

どうやら、池長孟はドラマで俳優中川大志さん演じ資産家青年 永守徹ながもり とおる)ではないかと思いますね。

叔父莫大な遺産継いで資産家となった部分史実池長孟似通っています。

ツムラバスクリン有名ですから創業者ご存知な方多いかもしれません。

3人モデルドラマ登場させると終盤の物語おさまらないかもしれませんから支援者の何人かを岩崎弥之助のみで描かれるかもしれないですね。

因み万太郎岩崎弥之助お互いに知り合うのは、ドラマの展開行く寿恵子さん料亭岩崎弥之助会っていますから、妻の紹介で知り合うことになるのではないかと考えられます。

史実では妻の紹介ではなく、明治維新関わっていた人物元土佐藩士田中光顕たなか みつあきさんという方岩崎弥之助氏紹介されたそうです。

最後気になるところで、ドラマ第105話岩崎弥之助寿恵子さん持っていた万太郎の菊高額買う場面がありますが、史実ではそんな逸話は無さそうなので、おそらくドラマのオリジナルかと思われます。

19.山元虎鉄が万太郎の娘である千歳と結婚するのはドラマのオリジナルか?

万太郎助手となるために成長した山元虎鉄駆けつけていますね。

成長した山元虎鉄の役濱田龍臣はまだ たつおみさん演じていますが、少年時代寺田心さん演じていたので随分立派若者成長したと感じるほどです。

万太郎の娘成長した千歳演じるのは乃木坂46遠藤さくらさんであるそうですが、父の助手である山元虎鉄結婚するというのはドラマでありえそうな展開ですね。

ドラマでは二人結婚しますが、史実ではどうなのか気になるところですよね。

そこで、史実富太郎博士壽衛子さんとのできた子供さんが、どなた結婚しているのかを見てみます。

山元虎鉄モデルとされる人物結婚したのかも気になるのですが、こちらの情報無さそうですね。

富太郎博士壽衛子さんとの間にできた子供さん13人いたそうですが、早世した子供さんもいて成長できたのは6人だけだったようです。

*富太郎夫妻の6人の子供さん
・長女の香代
・次女の鶴代
・三女の己代
・四女の玉代
・長男の春世
・次男の百世
・三男の勝世

富太郎博士の子供さん情報あまり無いようで、3人の息子さん三女の己代さん婚姻した情報については分りません

婚姻情報分かるのは長女の香代さん次女の鶴代さん四女の玉代さん3人だけのようです。

長女香代さんは、石川県実業家細川正也氏結婚しています。

次女鶴代さんは、弁護士水戸市の市会議員でもあった額賀二郎氏19歳嫁いでいましたが、何らかの事情離婚されて実家戻ったようです。母の壽衛子さん亡くなってから父の富太郎さん支えていたようですね。

四女玉代さんは、五交商事日本造型会長などを務め岩佐喜七氏結婚しています。

富太郎博士の娘さんら結婚しているお相手弁護士実業家のようで、ドラマ出ている娘たちどなたモデルにしているのかは分りません。

末娘千鶴演じ本田望結さん万太郎夫妻支えることになるようですから、名前似た状況から見て史実にある次女の鶴代さんモデルかもしれませんね。

少々逸れてしまいましたが、史実富太郎博士の娘さんが、ドラマ山元虎鉄のような植物学者博士の助手といった方結婚したという情報無さそうです。

ただ、史実富太郎博士の娘さん結婚はしていませんが、少しドラマ山元虎鉄似通った史実のモデル1人います。

山元虎鉄モデル見られている人物3人います。

*山元虎鉄のモデルと見られている人物
・山本一さん
・吉永虎馬さん
・小山鐵夫
こやま てつおさん

山本一さん「ヤッコソウ」発見者で、富太郎博士報告された方です。

吉永虎馬さん富太郎さん交友のある植物学者コケなどの菌類研究者でもあります。

小山鐵夫さん年齢11歳の頃富太郎博士の弟子となっています。植物学者理学博士でもあり牧野植物園の園長務めていました。

3人の中ドラマ山元虎鉄似通っている人物年齢11歳の時富太郎博士の弟子となった小山鐵夫さんです。

史実博士の弟子なっている点博士の助手かぶりますね。

富太郎博士の娘さん関わりがあるのかについて、小山鐵夫さん情報探してみました無さそうですね。

更に富太郎博士の娘さん小山鐵夫さん生きている時代違います。

富太郎博士の娘さんたち生誕した時代1888年代1910年代小山鐵夫さん生誕したのは1933年昭和8年)ですから、娘さんたちとは親子孫くらい年の差となります。

流石小山鐵夫さん富太郎博士の娘さん結婚するのは無理がありますね。

因みに、小山鐵夫さん富太郎博士の弟子となった頃富太郎さん年齢82歳でしたから、曾孫接するような感じだったかもしれませんね。

以上のことから、史実山元虎鉄モデル見られている方富太郎博士の娘さん結婚するというのは年代的無理があります。また、小山鐵夫さん富太郎博士血縁の方ひ孫)と結婚したいう情報無さそうです。

ドラマ山元虎鉄千歳結婚するドラマオリジナルだと思われます

万太郎の助手義理の息子として扱うことで、よりドラマチックにしているのかもしれないですね。

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まとめ

主人公モデルの牧野富太郎博士とドラマ「らんまん」との違い?についてでした。

意外と主人公の家族構成に違いがあるので、モデルの牧野富太郎博士の家系図と見比べてみるのも面白いかもしれません。

このドラマはあまりにも史実を採り入れすぎなのでもう少しオリジナルのある作品にしてほしいものですね。

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この記事を書いた人

どうも初めましてマサと申します。岡山県在住の猫好きな50代のオッサンです。よろしくお願いします。
  *星座:牡牛座

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