2月13日放送の「激レアさんを連れてきた」で千日回峰行を達成した人として、塩沼亮潤(しおぬま りょうじゅん)さんが出演されます。
「地球一周分、およそ4万㎞歩き9日間飲まず食わず寝ず」という日本仏教で最も過酷な修行をされた方です。
他番組でも紹介されたことがあるので、ご存知の方もおられるかもしれませんが、そうでない方に向けて紹介します。
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塩沼亮潤さんのプロフィール・経歴
宮城県のまちの本屋より。
— ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂) (@sasaesyoten) December 1, 2021
本日の気になる郷土本「幸いをいただきまして このひとときを大切に」
忘れる、捨てる、許す。仙台市秋保慈眼寺住職 #塩沼亮潤 大阿闍梨による希望の言葉集。#読書 #読書好き #本 #本好き #読書垢 #読書好きな人と繋がりたい #幻冬舎 pic.twitter.com/7PJFOvhs14
•生年月日:1968年 3月15日
•出身地:宮城県仙台市
•学歴:東北高等学校卒業
*1986年:金峯山修験本宗管長(きんぷせんしゅげんほんしゅうかんちょう)であった五條 順教(ごじょう じゅんきょう)氏に師事
*1987年:総本山 金峯山寺(きんぷせんじ)で出家後に修験行院に入る
*1989年:正行院に入る
*1991年:大行院に入る
*1991年:百日回峰行を達成(5月3日~8月10日で達成)
*1999年:千日回峰行を達成(1992年5月3日~1999年9月2日で達成)
*2000年:四無行(しむぎょう)を満行
*2003年: 慈眼寺(じげんじ)を建立
*2006年:八千枚大護摩供(はっせんまいおおごまく)を満行
現在は、仙台市太白区秋保町の福聚山 慈眼寺(じげんじ)の住職です。
大峯千日回峰行者(おおみねせんにちかいほうぎょうしゃ)であることから、大行満阿闍梨(だいぎょうまんあじゃり)とも言われます。
また、自身でラジオやSNSでの発信、著書などがあります。
塩沼亮潤さんが僧の道に入ろうとしたきっかけ?
塩沼亮潤さんが僧の道に入ろうとしたきっかけは、小学校5年生の頃にテレビ番組で、酒井雄哉(さかいゆうさい)氏の千日回峰行を見てから憧れのような感情を抱いたようです。
因みに、酒井雄哉氏とは天台宗の僧侶であり、比叡山延暦寺の千日回峰行を2度も満行された偉大な方として知られています。
そんな酒井雄哉氏に少年期の塩沼亮潤さんは憧れたわけです。
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大峯千日回峰行の達成‼
大峯千日回峰行(おおみねせんにちかいほうぎょう)とは、奈良県吉野の大峰山で行う修行のことです。
奈良県吉野山にある金峯山寺蔵王堂(きんぷせんじ ざおうどう)から、山上ヶ岳頂上にある大峯山寺 本堂までの往復48キロの山道を1000日間に渡って歩き続ける修行です。
標高1355メートルの山道を歩き続けるのですから、かなり過酷な修行です。
そして、手渡される毎日の食料は、おにぎり2個と500mlの水のみです。
1日のカロリー摂取量、1日の水分摂取量で見ると明らかに足りていないはずです。
更に、睡眠時間も約4時間半だと言われています。
これを1000日間も続けるのですから、まさに命懸けの修行です。
この他に自然環境にも耐えていかなければならないことがあります。
季節の春夏秋冬による寒暖差や山に生息する動物(熊、猪、マムシなど)にも気を付けなくてはなりません。
これらの苦難に耐え続けて達成されてきたわけですから、塩沼亮潤さんの偉大さがわかります。
因みに話から少し逸れてしまいますが、大峯千日回峰行は、山全体が聖域であるらしく現在でも女人禁制とされているようです。
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大峯千日回峰行を達成したのは、1300年でたった2人だけ?
大峯千日回峰行を達成したのは、1300年でたった2人だけだそうです。
1人は、塩沼亮潤さんで、もう1人は、柳沢真吾さんという方でたった2人だけです。
確かに過酷な荒行なので達成できる人が少ないのはわかりますが、1300年で2人だけというのは不思議なものを感じます。
1300年で、この2人だけというのには理由があるようです。
実は、修行で使用されている現在の道は明治時代から現在までに道順が整備されているものを使用していたようなのです。
つまり、整備されていない頃は険しい古道を使用していたということです。
毎日、往復するとなると無理があることから昔の修行僧は達成できなかったのだと思われます。
明治時代から徐々に道が整備されていったことから荒行が達成できる可能性がでてきたのでしょう。
福聚山 慈眼寺(じげんじ)
•所在地:〒982-0244 宮城県 仙台市 太白区 秋保町 馬場滝原89−2
•TEL:022-399-5333
*慈眼寺ウェブサイトURL/https://www.jigenji-sendai.com/
まとめ
千日回峰行を達成した人として、塩沼亮潤さんについて紹介しました。
とても過酷な修行を積まれていたのがよくわかります。
普通の人であれば、耐えられない日常生活です。
しかし、塩沼亮潤さんの過酷な修行を見聞きしていて考えさせられるものがあります。
それは、日々の欲深さです。
いつの間にか人間は文明によって発展し、豊かになり安定した生活を送ることに慣れてしまい、日々のありがたさを忘れてしまっているような気がするのです。
欲のせいで不必要なものを望んでいるようにも思えます。
毎日、おにぎりが2個しかない、お水が500mlしかない、となると工夫を凝らした生き方をするでしょう。
たった2個しかない おにぎりでも空腹であれば、さぞ美味しいと感じて周りの人に感謝をする気持ちにもなれるでしょう。
世の中は、不安定な事が多く、思い通りにならない事ばかりですが、塩沼亮潤さんの人生を見聞きしていると何かに気付かされて前向きになれる気がします。