岸田首相が10月23日の所信表明演説から所得税減税などを盛り込んでいますが、支持率が急落しています。
神田憲次財務副大臣の税金滞納問題もあり新らたな内閣発足から2ヶ月で政務三役3人が辞任するに至っています。
政府内でも岸田首相離れが囁かれており、後任候補のポスト岸田についてニュースでも話題になっているようですね。
今回はポスト岸田に成りえるかもしれない西村経済産業大臣についてどんな人(経歴)で、総裁選に出馬するのかについて紹介していきます。
西村康稔経済産業大臣はどんな人?(経歴)
現在、閣僚の地位にある西村康稔(にしむら やすとし)氏は兵庫県明石市の生まれで、父は普通のサラリーマン、祖父は時計店を営んでいたようです。
祖父や父が政治家では無いことから世襲議員では無いようですね。
高校時代は野球部、大学時代はボクシング部に所属していましたから中々のスポーツマンだったようです。
大学は東京大学法学部で、卒業後は通商産業省に入省し、経済企画庁、石川県商工課長などを歴任しています。
政治家に転身する前の前職は国家公務員のようです。
後にアメリカ合衆国のメリーランド大学大学院に在学して国際政治経済学を専攻後に修士号を取得しています。
政治家を志したのも通産省やメリーランド大学大学院で学んだことが影響しているのかもしれないですね。
通商産業省を退官後の2000年(平成12年)に行われた衆議院議員総選挙兵庫県区(第42回)で無所属として出馬しますが落選します。
3年後に行われた衆議院議員総選挙でようやく初当選します。
この時も無所属で出馬していますが、当選後は自民党に入党して派閥の森派に所属したようです。
自民党に入党してからは衆議院議員総選挙で当選し続けて現在までに役職や閣僚などを歴任しています。
*役職などの経歴
・外務大臣政務官
(2008年~2009年)
・自民党兵庫県連会長
(2009年)
・内閣府副大臣
(2012年、2014年)
・衆議院内閣委員長
(2016年)
・自民党総裁特別補佐
(2016年)
・筆頭副幹事長
(2016年)
・選対副委員長
(2016年)
・内閣官房副長官
(2017年)
・経済再生担当大臣
(2019年)
・内閣府特命担当大臣
(2019年)
・新型コロナウイルス対策担当大臣
(2020年)
・自民党兵庫県連会長
(2021年)
・自民党新型コロナウイルス感染症対策本部長
(2021年)
・経済産業大臣
(2022年~)
・GX実行推進担当大臣
(2022年~)
・原子力経済被害担当大臣
(2022年~)
・産業競争力担当大臣
(2022年~)
・ロシア経済分野協力担当大臣
(2022年~)
・内閣府特命担当大臣
(2022年~)
自民党に入党してから党内の役職や国政での役職などを兼任しているようです。
2022年から国政の役職で経済産業大臣、GX実行推進担当大臣、原子力経済被害担当大臣、産業競争力担当大臣、ロシア経済分野協力担当大臣、内閣府特命担当大臣など6つの役職を兼任しているところは凄いですね。
他の閣僚に就任している大臣も幾つかの担当を兼任しているようです。
これだけの役職に就任してこられたのは西村康稔氏の能力を評価しているとも見えますが、西村氏の妻の義父が影響しているのかもしれません。
*西村康稔氏のプロフィール
・生年月日:1962年(昭和37年)10月15日
・年齢:61歳(2023年11月時点)
・出身地:兵庫県明石市
・所属政党:自由民主党
*学歴
・神戸大学附属明石中学校
・私立灘高等学校
・東京大学法学部
・メリーランド大学大学院 国際政治経済学
西村康稔氏の義父も政治家
少し余談になりますが、西村康稔氏が政治力に影響があるのは妻の父にあたる義父の存在があるからかもしれません。
西村氏の義父は衆議院議員や山口県議会議員など歴任した元政治家の吹田愰(ふきだ あきら)氏です。
吹田愰氏は、第56代と57代の内閣総理大臣を務めた岸信介(きし のぶすけ)元首相と親交があったそうです。
その影響からか岸信介元首相の孫にあたる安倍晋三元首相とも深い親交が義父を通して西村氏にもあったようですね。
西村康稔氏は現派閥が安倍派であるところを見ると、今日までに閣僚に就任できたのは安倍晋三元首相との深い親交が大きい背景があると言えるかもしれません。
奥さんとの馴れ初めはアメリカ在学時であるそうですから、吹田愰氏の娘さんとの出会いが現在に大きく影響しているようにも思えます。
ポスト岸田の総裁選に状況次第で出馬するかも?
西村経産相は状況次第でポスト岸田として総裁選に出馬するかもしれません。
岸田首相が2024年に行われる次の総裁選に出馬するなら、西村経産相は出馬せずに岸田首相を支える立場になると2023年6月28日に語られています。
以前の岸田首相であれば、次の総裁選に意欲を持って出馬しそうな雰囲気でしたが、2023年11月時点では雲行きが怪しい感じもあります。
10月23日の所信表明演説から経済を重視し、所得税減税などを盛り込んでいますが、支持率が急落しています。
更に、神田憲次財務副大臣の税金滞納問題もあり新らたな内閣発足から2ヶ月で政務三役3人が辞任するに至っていますから出馬するのも微妙な感じがします。
その中で岸田首相を次期総裁選から除こうとする動きもあるのではないかと見ている人たちもいるようです。
経済評論家で元財務官僚の高橋洋一氏のYouTube配信動画では憶測で『岸田首相おろし』が始まっているのではないかと見られています。
その根拠は、岸田首相が閣議決定で税収で納めたものを所得税減税(3.5兆円)することが決められている事に問題があるようです。
来年度予算6月に組み込まれた所得税減税3.5兆円が既に使われていて無い事から国債を発行しているのだと、参議院議員で自由民主党税制調査会長の宮澤洋一氏が述べているとの事です。
また、鈴木財務大臣が過去の税収を既に使っていると述べられているようです。
完全に閣議決定で決められた事とは矛盾してますよね。
岸田首相が所得税減税3.5兆円が既に使われていた事を知っていたのか?知らなかったのか?
経緯は分かりませんが、閣議決定に食い違いがあること自体が問題であると言えます。
この経緯から財務省の『岸田首相おろし』が始まっているのではないかと憶測として見られているようですね。
岸田首相が所得税減税すると発言して支持率が急落している事も要因かもしれません。
となると、岸田首相が総裁選に出馬しない事も多いにありえますし、岸田首相では次の衆議院議員総選挙で勝利する事が難しいと考えているのかもしれないですね。
何となく過去に似た経緯で、2年前の菅義偉前首相では勝利できないから次の首相を選んだ構図と似ている気がします。
財務省や政府与党内で『岸田首相おろし』が徐々に行われているなら、次のポスト岸田として総裁選に西村経済産業大臣が出馬する事は多いにありえるのではないでしょうか?
総裁選に出馬してもライバルが多い!
11月10日にポスト岸田について話題の記事がありました。
そこに挙げられた人物は、、
・茂木敏充氏
・萩生田光一氏
・林芳正氏
・西村康稔氏
・上川陽子氏
西村康稔氏を含めて5人の名前が挙げられています。更に増える可能性もありますね。
因みに11月14日に放送された報道番組「ひるおび」では、、
・茂木敏充氏
・河野太郎氏
・高市早苗氏
・上川陽子氏
上記の4人が挙げられていました。
誰が総裁や総理大臣になるにしても自民党内で選出されるわけですから、国民投票で決定できないところが微妙ですね。
まあ、それができてしまったら大統領制度になりますかね?
今回は旧統一教会の関連や政治資金問題などもある事を想定すると慎重に選出されるのではないかと思われます。
西村康稔経済産業大臣が出馬するのかは岸田首相次第だと思われますが、出馬してもライバルが多い事が想定されますし、選出されるのも困難かもしれません。
まとめ
西村康稔経産相はどんな人であるか?ポスト岸田として総裁選に出馬する事についてでした。
西村経済産業大臣は、奥さんとの縁から義父の吹田愰氏の親交のあった岸信介元首相からの影響で安倍晋三元首相とも親交が深かったようです。
学生時代に東京大学で法学部、メリーランド大学大学院では国際政治経済学、通産省でも学んでいたと考えられますから、元々政治に関わる意欲があったのかもしれませんね。
現在、財務省や政府与党内で『岸田首相おろし』が始まっているのかは憶測な域なので分かりませんが、岸田首相が総裁選に出馬しないなら西村大臣はおそらく出馬するでしょう。
ただ、総裁選にライバルも多いでしょうから選出は難しいかもしれませんね。