4月22日放送「月曜から夜ふかし」の夜ふかし的漢字問題で『なぜ焼いていないのに焼売?』ということが取り上げられています。
確かに焼いていない点は不思議に感じるのではないでしょうか。
「焼売」と表記するのには様々な諸説があるようです。
今回は「焼売」と表記することについて調べてみました。
焼いていないのに「焼売」と表記するのには様々な諸説がある!
「焼売」と表記することについて調べてみましたが様々な諸説があるので、いろんな見方があると認識してください。
*焼売と表記するのには様々な諸説
①.焼売の「焼」という漢字は中国語において「強く熱する」などの意味合いがあり、強く加熱して蒸すことから表記し、後に調理された惣菜を街頭で販売したことから、合わせて「焼売」と名付けて表記している説があります。
②.中国において「焼」、または「炒」という漢字は「惣菜を作る」という意味があるそうです。惣菜を調理して街頭で販売する意味合いから「焼売」と付けられた説があります。
③.ある中華料理店では、調理後の残った食材(お肉の残りや野菜の切れ端など)を廃棄するのが勿体ないという理由から、その食材を丸めて焼いたことが「焼売」となったという説です。後の調理では蒸し鍋で蒸し上げるほうが時間短縮に繋がることで「焼」から「蒸す」になったそうです。
④.昔は焼いて販売していた事や強く熱で蒸したことで、中国語において「焼」と「売」で「焼売」になった話があります。
⑤.広東語において「焼売」は、「焼く」や「焼かない」の意味合いではないという話があります。日本に「焼売(シュウマイ)」という表記が由来したのは広東語の読み方「XIUMI」であるそうです。
⑥.惣菜を作って焼きながら売ったということから「焼売」になったという説もある。
上記が「焼売」と表記された様々な説です。
調べたところ、似たり寄ったりな内容ですね。
ただ、「焼売」という表記と読み方は中国では地域によって違うようです。
中国北部の「焼麦(シャオマイ)」という表記と読み方は、過去に伝染病が広がっていたことがあり、それを防ぐために病気による作物被害で真っ黒になった麦を焼いたのだそうです。
その焼いた麦の状態が「焼売」と似ていたことから「焼麦(シャオマイ)」という表記になったとの事です。
その「焼麦(シャオマイ)」の経緯を辿ったのかは不明ですが、後にこれが「焼売」になったのではないかという説もあるらしいですね。
更に「焼売」の最古の起源を辿ると、14世紀の中国まで遡るようです。
当時、中国を支配していた元王朝の首都である大都で最古の「焼売」を販売していました。
『焼売の語が確認できる最古の史料は14世紀元朝時代の高麗で発刊された『朴事通』で、そこには元の大都で「素酸馅稍麦」を販売する店があったことが記されている。』
引用:焼売 名称「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より
『「稍麦」も「焼売」と同音である。』
『ここで記載されている「稍麦」は薄切り肉とひき肉を小麦の麺で包んで蒸しあげた料理であった』
※一部分を区切って抜粋しています
スミマセン!
筆者は料理名はよく分かりませんが、「素酸馅稍麦」は「スースアン・シエン・シャオマイ」という読み方だと思います。
間違っていたら申し訳ありません。
14世紀に中国を支配していたモンゴル帝国の元の首都(大都)にあるお店で販売していたとありますから、モンゴル民族の伝統料理かもしれませんし、元々は中国領土ですから中国料理である可能性もあります。
どちらの国の料理なのかは分からないですね。
調理法は、、
、、とありますから、当時から焼いた料理ではなく、現在と同じ『蒸しあげた料理』であったようです。
※今回調べたことには様々な諸説があるので、全てを鵜吞みにはしないでください。
以上、「月曜から夜ふかし」で取り上げられていた『焼いていないのに「焼売」』と表記するのは何故なのかについてでした。