10月28日放送の「月曜から夜ふかし」で『青あざを何と呼ぶか問題!』というテーマが取り上げられていましたね。
番組内容については見て見ないことには分からないですが、おそらく幼児期からある蒙古斑のことではなく、不注意で打ち付けた青あざのことだと思われます。
青あざについては地域で呼ばれ方が違うみたいで、方言が影響しているようです。
今回は青あざを地域で何と呼ぶのかについて触れていきます。
1. 不注意で打ち付けた青あざを地域で何と呼ぶのか?
不注意で打ち付けた青あざを各地域で何と呼ぶのかについて調べてみました。
正確に言うと、内出血しているわけですが地域で独特な言い方をしているようです。
*各地域 | *青あざの呼び方! |
---|---|
・北海道 | 青たん |
・秋田県 | 青たん |
・青森県 | 青たん しぬ |
・岩手県 | くろぢ |
・宮城県 | くろち よった |
・山形県 | 青なじみ |
・福島県 | ぶんず くろなじみ |
・茨城県 | 青なじみ |
・栃木県 | 青なじみ |
・群馬県 | 青あざ |
・埼玉県 | 青あざ |
・千葉県 | 青なじみ |
・東京都 | 青あざ 青たん |
・神奈川県 | 青あざ |
・新潟県 | しんでる |
・富山県 | 青たん 青しんだ |
・石川県 | しんだ 青しに |
・福井県 | 青たん 青じん |
・山梨県 | しにる |
・長野県 | くろね ちーしんでる |
・岐阜県 | 青にえ くろにえ |
・静岡県 | 青たん 青ずみ くろずみ |
・愛知県 | 青ぢ 青にえ くろぢ くろにえる |
・三重県 | 青じ くろじみ くろぢ |
・滋賀県 | 青じ |
・京都府 | 青たん 青じみ 青じむ 青じんだ |
・大阪府 | 青たん |
・兵庫県 | しぬ |
・奈良県 | 青たん |
・和歌山県 | 青にえ にえる にえた |
・鳥取県 | 青あざ |
・島根県 | しにる |
・岡山県 | くちる |
・広島県 | 青ぢ |
・山口県 | 青じ |
・徳島県 | 青たん しにいる |
・香川県 | 青あざ |
・愛媛県 | 青にえ 青じみ |
・高知県 | 青にえ |
・福岡県 | 青じみ 青がい |
・佐賀県 | くろち くろちがよった |
・長崎県 | 青あざ |
・熊本県 | くろち |
・大分県 | くろにえる |
・宮崎県 | 青じんたん |
・鹿児島県 | つぐろじん つくろじん つぐろ つごろじん |
・沖縄県 | おーる |
各地域で様々な方言から呼び方が違います。
隣接している地域は同じ呼び方をしているところもあるようです。
元々の由来や語源については、ハッキリとしないようですが北海道の「青たん」から全国に広がっているのではないかと見られているようです。
内出血した青黒い状態から「あおたん」と言われたみたいですね。
語源は花札にある「青短」と関係があるのではないかと見られています。
各地域で根付いて普及したのには、それぞれの特徴から「青あざ」の呼び方に違いがあるようです。
各地方の特徴について触れていきます。
2. 各地方の「青あざ」の呼び方(言い方)が根付いた特徴!
①北海道「青たん」
北海道は、先ほどの「青たん」から全国に広がっているのではないかと見られている事や語源は花札にある「青短」と関係があるのではないかという事について触れました。
因みに、東京の下町でも「青たん」と呼ばれているようです。
1980年代から東京の下町に「青たん」が広がっているのは、出身者の方が東京に移住してから広がったと見られています。
②東北地方
・秋田県/青たん
・青森県/青たん、しぬ
・岩手県/くろぢ
・宮城県/くろち、よった
・山形県/青なじみ
・福島県/ぶんず、くろなじみ
東北地方の呼び方は色の変化に着目したものであり、方言によって地域ごとで異なります。
③関東地方
・茨城県/青なじみ
・栃木県/青なじみ
・群馬県/青あざ
・埼玉県/青あざ
・千葉県/青なじみ
・東京都/青あざ、青たん
・神奈川県/青あざ
関東地方は、北海道や東北地方から広がっているところで見ると色の変化に着目した呼び方と似ています。
内出血による皮膚の変色した「青なじみ」は、東北の山形県から伝わっているのかもしれません。
④中部地方と近畿地方
・新潟県/しんでる
・富山県/青たん、青しんだ
・石川県/しんだ、青しに
・福井県/青たん、青じん
・山梨県/しにる
・長野県/くろね、ちーしんでる
・岐阜県/青にえ、くろにえ
・静岡県/青たん、青ずみ、くろずみ
・愛知県/青ぢ、青にえ、くろぢ、くろにえる
・三重県/青じ、くろじみ、くろぢ
・滋賀県/青じ
・京都府/青たん、青じみ、青じむ、青じんだ
・大阪府/青たん
・兵庫県/しぬ
・奈良県/青たん
・和歌山県/青にえ、にえる、にえた、くろにえたーる
中部地方や近畿地方は少し独特ですね。
「しんでる」「しんだ」「しにる」「しぬ」など独特で普通に聞くとネガティブでびっくりするのではないでしょうか?
⑤関西地方(中国・四国)
・鳥取県/青あざ
・島根県/しにる
・岡山県/くちる
・広島県/青ぢ
・山口県/青じ
・徳島県/青たん、しにいる
・香川県/青あざ
・愛媛県/青にえ、青じみ
・高知県/青にえ
関西地方(中国・四国)まで来ると、先ほどの北海道、東北、関東、中部・近畿と様々に混ざり込んでいる印象です。
岡山県の「くちる」は独特ではないでしょうか?
因みに筆者は岡山県出身ですが、「青あざ」を「くちる」という呼び方とは少し違います。
我が家では「青くちる」という呼び方をしていました。
また、蒙古斑の痕のイメージに近いのですが、「青たん」という言い方もしていたことがあります。
筆者の家系だけで使っていたのかもしれませんので、他の岡山県民の方が どんな呼び方をしていたのかは分かりません。
⑥九州地方
・福岡県/青じみ、青がい
・佐賀県/くろち、くろちがよった
・長崎県/青あざ
・熊本県/くろち
・大分県/くろにえる
・宮崎県/青じんたん
・鹿児島県/つぐろじん、つくろじん、つぐろ、つごろじん
九州地方も独特な呼び方ですが、関西地方よりも東の地域からの呼び方に近い感じがします。
筆者の憶測ですが、関西地方よりも東の地域住民の方が九州地方に移住した可能性もあるかもしれないですね。
ただ、宮崎県や鹿児島県になると全く呼び方が違います。
こちらの2県は方言の影響が強いのではないでしょうか?
宮崎県では、体を打ち付けて出来た青あざを「青じんたんができた」と言うそうです。
「青」は分かるとしても「じんたん」が何を指しているのかは不明です。
鹿児島県の「つぐろじん」の由来については諸説があるそうですね。
言葉の「血」(ち)が変化したことから「痛ぅ」(つぅ)が変化したのではないかとも言われているようですが、ハッキリとは分かっていないようです。
⑦沖縄県「おーる」
沖縄県までとなると、宮崎県と鹿児島県の2県と同様に方言がかなり影響しているのではないでしょうか?
内出血した青あざの色だけで見立てて、言葉にしたのかもしれません。
この記事はウィズニュース、ウィズホームスタッフブログ、Yahoo知恵袋、ことばのまどなどを参考にしています。
*参考サイト
・ウィズニュース/
https://withnews.jp/article/f0180615001qq000000000000000G00110601qq000017440A
・ウィズホームスタッフブログ/
https://www.withhome-k.com/blog/showroom/author27b4d/post-268.shtml
・Yahoo知恵袋/
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q129325237
・ことばのまど/
https://kotobanomado.jp/column/6672/
3. まとめ
10月21日放送の「月曜から夜ふかし」で『青あざを何と呼ぶか問題!』というテーマについて調べてみました。
『青あざを何と呼ぶか』は、北海道から全国に広がっているようです。
ただ、地域や地方で根付いている呼び方で何故なのか詳細が不明なところもあります。
詳細が不明なところは今後 分かり次第 追記していきたいと思います。