9月19日放送「秘密のケンミンSHOW極」で『熊本では、スイカの皮を漬け物にして食べる』というものが紹介されています。
ただ、2010年に放送していた「秘密のケンミンSHOW」でも取り上げていたことなので、覚えている人もいるのではないでしょうか。
熊本だけの珍しい食べ方と思っている方が多いかもしれませんが、実はスイカの皮を漬け物にして食べる調理法は熊本だけではありません。
今回は熊本や他の地域での食べ方について簡潔に触れていきます。
スイカの皮を漬け物にするのは熊本や他の地域にもある!
スイカは健康に良い成分が含まれており、特に皮の果肉には2倍のシトルリンが含まれているようです。
効果としては、血中のコレステロール値の改善や筋力アップからの運動能力の向上が見込めます。
更に、アルギニン不足を補う効果もあることから、スイカの皮を漬け物にするのは理にかなっていると言えるでしょう。
熊本県はスイカの名産地ですから、特にスイカの皮を漬け物にすることについて有名なのかもしれません。
熊本以外で調理に違いはあれど、スイカの皮を漬け物にする地域はいくつか存在します。
熊本や各地域の食べ方について触れていきます。
①熊本県:スイカの皮を塩漬けにして食べる
熊本県には、スイカの皮を塩漬けにして食べる習慣があります。
普通に考えて、、
皮まで食べるのか!!
、と意外に思われるかもしれませんが、そこには熊本県の勿体ないという意識があるみたいです。
詳しい経緯については存じませんが、食糧難であるとか、苦しい時期があったからこそ根付いた文化なのかもしれません。
作り方は至ってシンプルです。
*準備材料
・500gのスイカの皮
(白い部分)
・お塩 5g
*作り方
・1. スイカの固い緑色の外皮を包丁かピーラーで そぎ落とし、2〜3mmで薄切りにする。
(厚さはお好みで、赤い部分が残っていたほうが美味しいかもしれません)
・2. 薄切りにしたスイカの皮に適量の塩を振りかけて全体になじむよう軽く混ぜ合わせていきます。
(混ぜ合わす時に揉まない)
・3. しばらく置いて、出てきた水分を軽く絞ります。
・4. 塩漬けしたスイカの皮を丈夫なビニール袋に入れ、冷蔵庫で一晩漬けて保存します。
因みに余談ですが、熊本でスイカの皮を塩漬けにして食べる事について調べてみると、実は熊本県出身者で食べた事が無いという方もおられました。
その方の話では、、
『私も熊本出身者ですが、すいかの皮の漬物は知ってますが、殆ど食べたことがありません。』
『親父に聞くと戦前中に食い物が無いから食ってたので、今はあまり食いたく無いとの事です。』
※一部分を区切って抜粋しています
引用:Yahoo知恵袋より/
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1044086485
親の食べたくない影響から、食べていない人がいます。
やはり、戦時中の食糧難から仕方なく食べていた人もおられるみたいですね。
『今はあまり食いたく無い』と言うくらいですから、嫌いな人もいるのではないでしょうか。
当時は配給制で、サツマイモばかり食べていた人は芋嫌いになった人もいます。
それと同様に嫌いなのかもしれません。
熊本出身者だからと言って、スイカの皮の漬け物を好んでいる人ばかりではないようです。
②新潟県:スイカの皮を浅漬けにして食べる?
新潟県では、スイカの皮を浅漬けにする習慣は、地域や家庭によって異なるかもしれないので明確な統計データなどはありません。
こちらは新潟で根付いているかは存じませんが、JA新潟市のサイトでスイカの皮を浅漬けしたものがありました。
作り方も熊本の調理と似てはいますが、少々違うみたいです。
・スイカの皮を切る厚さ
・塩はビニール袋に入れて軽く混ぜる
・冷蔵保存の時間
詳しい作り方はJA新潟市のサイトで確認してみてください。
JA新潟市のサイトURL/
https://www2.ja-niigatashi.or.jp/service/kitchen/mag_202307/
スイカの皮の浅漬けと共に豚バラ肉とスイカのスープが紹介されています。
③東北地方 3県:スイカの皮を麹漬けにして食べる
スイカの皮の三五八漬け。美味しいんだけど、びっくりされることが多いことにわたしはびっくりします。
— まっきー (@apple_mackey) September 4, 2019
ぬか漬けも一夜漬けも、スイカは万能!#尾花沢スイカ #カネジューニ pic.twitter.com/jB4zV2lWH8
引用元/@apple_mackey Xより
東北地方の福島県、山形県、秋田県などは昔から、スイカの皮を麹漬けにして食べる習慣がありました。
この麴漬けの事をスイカの皮の「三五八漬け」と呼ばれています。
三五八漬けと呼ばれているのは麹と塩や蒸米がそれぞれの割合で混ざっていることが由来です。
味は麹の甘みが加わることで、塩漬けが更にマイルドに感じられるそうです。
スイカの皮の三五八漬け(麹漬け)の作り方については次の通りです。
『材料(作りやすい分量)と作り方』
『すいかの皮はピーラーで堅い緑色の部分を落とし、食べやすい大きさに切る。』
『三五八漬けの素と水を袋の表示通りにポリ袋などに入れて漬け、冷蔵庫に8~12時間おく。』
『洗って麹などを落として器に盛る。』
『*時間が経つと塩気が強くなるので早めに食べる。』
※一部分を区切って抜粋しています
引用:Yahooニュースより/
https://news.yahoo.co.jp/articles/d36cce38d8b44f1f7830ab21185feeffd746c442?page=2
材料や切る大きさはお好みでのようです。
三五八漬けの素は市販で販売されています。
召し上がる時の注意としては、時間が経過することで塩気が増すそうですから、長期で保存には向かないみたいですね。
また、スイカの漬物ではなく、スイカの皮と豚バラ肉を巻いて炒めたメニューがあります。
筆者の憶測になりますが、麹漬けにしたスイカの皮は時間が経過することで塩気が増しますから、食べられそうにない時は豚バラ肉や野菜を加えて炒めるのもアリではないでしょうか。
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④福岡県/大分県:スイカの皮を塩漬けにして食べる
熊本県と同じ九州だからかは存じませんが、福岡県と大分県もスイカの皮を塩漬けにして食べます。
物足りないと感じる人は「白だし」の調味料を少し加えて漬物にする人もいるみたいです。
⑤京都:スイカの皮をどぼ漬けにする
スイカの皮のぬか漬け… 箸が止まらない…!! pic.twitter.com/gTl7L7eiMF
— DIY道楽テツ (@diy_douraku) July 19, 2022
引用元/@diy_douraku Xより
京都では、スイカの皮をどぼ漬けにして食べます。
どぼ漬けとは、関西地方では糠漬け(ぬかづけ)の事で白い部分に糠を漬けていくのです。
⑥岡山県?:スイカの皮を漬け物にする?
*実は岡山県でスイカの皮を漬け物にすることについての明確な統計データや文献はありません。
なぜ、岡山県でスイカの皮を漬け物にすることについて触れたのかと言うと、筆者が岡山県出身だからです。
筆者の祖母や母が食べた後、スイカの皮で熊本県と同様の漬け物にして食べていました。
当時は祖父がスイカを作っていたので、皮になっては祖母が漬け物にしていることが多かったのです。
周囲の家で食べられていたのかは訊ねたこともないので分りません。
筆者は特にスイカの皮の漬け物が好きでも嫌いでもありませんでした。
ただ、衛生面という言い方はおかしいかもしれませんが、食べるのには抵抗がある人もいるのではないでしょうか?
少し余談になりますが普通に考えて、赤身のあるスイカを食べた後、皮の部分を漬け物にするのは気持ちとしてどうでしょう。
家族や親族が口にしたものは良いかもしれませんが、他人様が口にしたものを漬け物にすると、嫌がる人は少なからずおられると思われます。
潔癖症な人ほど、無理かもしれないですね!
筆者は現在、スイカの皮の漬け物は大人になってからは食べていませんが、子どもの時に家族や親族が口にしたものでも食べるのは抵抗があった気がします。
いくら洗っていても、気分的には受け付けない人もいるのではないですかね。
以上、余談で余計なお話でした!
まとめ
「秘密のケンミンSHOW極」で『熊本では、スイカの皮を漬け物にして食べる』ことが紹介されています。
今回はスイカの皮を漬け物にして食べる習慣は熊本県だけではないことについて触れました。
スイカの皮を漬け物にするのは熊本県や他の地域にもあります。
①熊本県:スイカの皮を塩漬けにして食べる!
②新潟県:スイカの皮を浅漬けにして食べる?
③東北地方 3県:スイカの皮を麹漬けにして食べる!
(福島県、山形県、秋田県など)
④福岡県/大分県:スイカの皮を塩漬けにして食べる!
⑤京都:スイカの皮をどぼ漬けにする!
⑥岡山県?:スイカの皮を漬け物にする?
※統計データや根拠がないかもしれないので②と⑥は鵜呑みにしないでください
以上がまとめたものです。
実は山形県には麹漬け以外に「スイカのぺそら漬け」というものがあります。
「すいかぺちょら」とも言いますが、このスイカは皮と言うより小さく未熟なスイカを丸ごと漬けています。
酸っぱ辛くて、しょっぱいながらも爽やかな味わいが特徴な漬け物です。
スイカの皮だけではないので除外してますが、気になったので記載しました。
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