愛知県にある「仏島」は奇跡体験アンビリバボーでも取り上げられていましたが、この伝承は古くからも有名であり、1987年には「まんが日本昔ばなし」でも放送されていたのでご存知な方が多いかもしれません。
この「仏島」の所在地や恐れられた伝承について、今回は簡単に触れておきます。
1. 愛知県蒲郡市にある「仏島」の現地について
愛知県蒲郡市にある「仏島」は、三河大島の南側に位置します。
Googleマップにもある通り、仏島の周囲は岩だらけです。
お隣の蒲郡(がまごおり)市に伝わる昔話。
— あさき👬🧍🏼♂️👬 (@asakiusagi) March 7, 2023
なんと過去には「日本昔ばなし」でも題材にされたことがあるそうです✨
途中作画が急にホラーになるので要注意です👻
実在の島で今は石仏が島の上に佇んでいます😌🙏
アニメ うみのむかしばなし「仏島(ほとけじま)」愛知県蒲郡市 https://t.co/m6YpLqJ98M pic.twitter.com/v7G7IR3puU
2. 「死者の海」と呼ばれる仏島の伝承について

この海域は、海面に岩場が多く、潮の流れが速いため、昔から船の座礁や沈没が相次ぐことから、「船の墓場」や「死者の海」と呼ばれる恐ろしい場所とされていたそうです。
伝承では、ある日に兄弟の船頭が石塔を運んで通りかかると、急に潮の流れが変わって船が危険な岩場へ流され、石塔もろとも二人は海に落ちてしまいます。
兄弟が必死に泳いでいると、島の頂上に白い着物の者たちが立ち、手招きしているのが見えたのです。
しかも顔はこの世の者とは思えない骸骨の亡霊のようでした。
その顔に驚いた二人の兄弟は命からがら浜へ戻ります。
何とか浜辺にたどり着いた兄弟は、その後しばらく高熱で寝込んでしまいました。
数日後、再び海へ出た兄弟が島の方を見ると、海に沈んだはずの石塔が島頂に立っていたことに二人は不信に思います。
そこで、これは この世の人が成す所業ではないと考え、白い着物を着た者たちの行いであると悟ったのです。
成仏できない魂がこの世をさまよっていると感じとった二人は、村人や僧とともに供養しました。
すると、不思議なことに その後は暗礁が深く沈み、島は引き潮のときだけ姿を見せるようになったといことです。
この伝承は、2023年に「海ノ民話アニメーション」や、約40年前に放送された「まんが日本昔ばなし」でも紹介されています。
なお、アンビリバボーでも触れらていた頂上にある墓石のようなものは、伝承にあるように供養のための石塔・石碑に結びつけて理解されている可能性が高いと思われます。
現地の伝承では多くの船乗りが命を落としたことから、この地は不気味な伝説を生むことになったのかもしれません。
| *参考元 | URL |
|---|---|
| 海ノ民話のまちプロジェクト | https://youtu.be/5nbtfD-qQDU?si=PbyWhOmY-V37Ko5g |
| @外国-n8f・チャンネル「仏島」 | https://youtu.be/C3mTd8gGCoM?si=EQungYHIsTVHez-i |
3.「仏島」という名につながる意味とは、、
この伝承では、島は単に恐ろしく危険な岩礁ではなく、海で亡くなった人々の霊を慰める場へと変わっていきます。
公式紹介の「海ノ民話」でも、次のように記載されています。
『事故の多い岩場が、供養を行うと海の安全を見守る仏島になった』
引用元/https://uminominwa.jp/animation/34/
このように整理されており、地名由来の民話として位置づけられています。
つまり「仏」は、島の形そのものよりも、供養・成仏・海難者の鎮魂の意味合いが強いと言えそうです。
この島は別名「鶴が岩」とも呼ばれるそうで、島の東南側には石地蔵が岩の隙間に眠っているとの言い伝えもあります。
「仏島」は別名「鶴が岩」
— 三谷(みや)温泉→ラグナシアは3分 (@aichimiyaspa) July 11, 2018
島の東南に石地蔵が
岩の隙間に眠るとの言い伝え#三河湾 #三河大島 #仏島#三谷温泉 pic.twitter.com/VXr2BGKnMm
また、現在でも三河大島と仏島の間は水深が浅く、見えない岩もあるため、マリーナでは船のオーナーにこの海域を通過しないよう注意を促しています。
4.「仏島」の二つの伝説について

国立国会図書館のレファレンス協同データベースでは、中日新聞記事を引いて仏島には二つの伝説があると紹介されています。
確認できる一つは先ほどの伝承にあった「海に沈んだ石塔」で、もう一つは豊橋心霊散歩というサイトにある「走り観音さん」という怖い話として言及されていました。
もう一つの系統として伝わる「走り観音」の話では、武士の鵜殿又六という人物が暴風雨で遭難した際、持っていた観音像に祈って助かり、その恩に報いるため岩を刻んで観音像を作った、というものです。
さらにその観音は雨の日に海上を走って船を守るので「走り観音」と呼ばれます。
豊橋心霊散歩というサイトよると、最後は夢に現れた観音様が、、、
『今夜限り海中に沈み、この浦々を守らん』
引用元/https://shinreisanpo.blog.fc2.com/blog-entry-267.html
と、このように告げて島とともに姿を消した、とされます。
この話は、先の石塔譚とは別系統の伝承とするのが自然かもしれません。
つまり、仏島は昔から「海難の場」であると同時に、「亡者が現れる怪異の場」や「船を守る走り観音」としても語られてきたようです。
以上が、愛知県で死者の海と恐れられた「仏島」についてです。
アンビリバボーでは具体的な詳細が解説されているのではないでしょうか。
| *参考元 | URL |
|---|---|
| 豊橋心霊散歩 | https://shinreisanpo.blog.fc2.com/blog-entry-267.html |
| 海ノ民話 | https://uminominwa.jp/animation/34/ |
| まんが日本昔ばなしデータベース | http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=993 |
| 東愛知新聞 | https://higashiaichi.jp/news/detail.php?id=11348 |
| レファレンス協同データベース | https://crd.ndl.go.jp/reference/entry/index.php?id=1000302969&page=ref_view |
