日本洋画家の絹谷幸二(きぬたに こうじ)さんの息子さんには、著名な彫刻家の絹谷幸太(きぬたに こうた)さんがおられます。
幸二さんには、4人のお子さんがおられ、2人は芸術家となっているようです。
今回は、彼の学歴や彫刻家としての経歴について簡潔に触れていきます。
1. 絹谷幸太さんの学歴や恩師について
【あすまで】「絹谷幸太展 —宇宙からのまなざし―」√K Contemporary(東京・神楽坂)で5月25日(土)まで
— 美術展ナビ (@art_ex_japan) May 24, 2024
石の彫刻家として内外で注目。宇宙的スケールを想像させる作品の数々です。作品を形作る石を触ったり、音を聞いたりなど様々な感覚を使って鑑賞できます。https://t.co/OVNrl2T97b pic.twitter.com/JPSlrwEyUh
引用元/@art_ex_japan Xより
絹谷幸太さんは1973年(昭和48年)に東京都で生まれました。
父は著名な日本洋画家の絹谷幸二さんであり、幼少期をイタリアのローマとヴェネツィアで過ごしていた時期があります。
この国際的な環境は、彼の芸術的感性に大きな影響を与えたと考えられています。
彼の学歴は次の通りです。
- 1991年: 彫刻家の柳原義達氏に出会い、彫刻を志す
(高校時代) - 1996年: 日本大学芸術学部美術学科彫刻コースを卒業し、芸術学部長賞を受賞
- 1998年: 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻を修了
- 2002年: 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程彫刻専攻を修了し、博士号を取得(博美第102号)
- 2003年: 文化庁新進芸術家海外留学制度により、ブラジルに派遣される
- 2004年: サンパウロ大学大学院(USP-ECA)でポストドクターを修了
絹谷幸太さんは、高校時代に柳原義達(やなぎはら よしたつ)さん、大学時代には土屋武さん、大学院時代には三澤憲司さんといった著名な作家との出会いから指導によって、彼の作品は開花したようです。
幸太さんが出会った恩師について、触れておきます。
1-1. 柳原義達さんとの出会い
🌼展示NEWS🌼「柳原義達と川村家三代展」
— 日本大学芸術学部美術学科【公式】 (@nichigeiart) June 5, 2025
彫刻専攻卒業生の川村兼章さんが出品するグループ展のお知らせです。
2025.6.7(土)-7.13(日)
11:00-16:00 月曜日休館#関口美術館
↓詳細についてはこちらをご覧ください。https://t.co/herhwT0mjshttps://t.co/RfWt0PH8qX#日芸彫刻#日芸美術#日芸 pic.twitter.com/dwiDOIABCD
引用元/@nichigeiart Xより
柳原義達さんは、絹谷幸太さんが高校時代に出会った彫刻家であり、彼の彫刻への興味を引き出すきっかけとなりました。
ただ、当時に絹谷幸太さんが通学していた高校がどこであるのかは不明です。
幸太さんは、柳原さんの展覧会を訪れた際に強い感銘を受け、彫刻の道を志す決意を固めました。
柳原さんの作品は、素材との対話を重視し、自然や人間の関係性を深く探求するものであり、これが幸太さんの作品にも影響を与えているようです。
特に、「創知彫刻」という概念は、幸太さんの彫刻制作において重要なテーマとなっています。
1-2. 土屋武さんとの出会い
大学時代には土屋武さんに指導を受けました。
土屋さんは、彫刻の技術や表現方法において、幸太さんに多くの実践的な知識を提供しています。
土屋さんの指導の下で、幸太さんは彫刻の基礎をしっかりと学び、技術を磨くことができました。
土屋さんの影響は、幸太さんが作品を通じて表現する際の技術的な側面だけでなく、芸術家としての姿勢や哲学にも及んでいます。
1-3. 三澤憲司さんとの出会い
[完売御礼!!]日本を代表する彫刻家、三澤憲司氏のNFT絵画作品販売、第一弾終了 https://t.co/2QwOpTubfE @PRTIMES_JPより pic.twitter.com/p5Vn4Pna8r
— PR TIMESスタートアップ (@PRTIMES_STUP) January 31, 2024
引用元/@PRTIMES_STUP Xより
大学院時代には三澤憲司さんからも指導を受けています。
三澤さんは、彫刻だけでなく、広い視野での芸術の理解を促し、幸太さんが自身の作品に対する深い洞察を得る手助けをしました。
三澤さんの教えは、幸太さんが作品を制作する際に、より広い文脈やテーマを考慮することを促し、彼の芸術観を豊かにする要因となっています。
これらの学歴を通じて、幸太さんは彫刻の技術と理論を深く学び、国内外での活動に繋がる基盤を築きました。
特に、3人の恩師たちとの出会いは、絹谷幸太さんの彫刻家としての成長において非常に重要な役割を果たしています。
2. 絹谷幸太さんの彫刻家としての経歴について
「絹谷幸二親子三人展 」絹谷幸太 絹谷香菜子に行ってきました!
— 雷亭⚡︎ウィンディ🐚 (@ukiuki_forever) April 22, 2025
親子全員表現の仕方が違っていてとても楽しい展示でした!
やはり、表現する側の人間は個性を求めるものなんですね!
(撮影OK動画NG石の彫刻作品は触れることもできました!)
#行ったよらでんちゃん pic.twitter.com/XogVaXyATP
引用元/@ukiuki_forever Xより
幸太さんは、国内外で数多くの個展やグループ展を開催しています。
主な作品設置や展覧会については、次の通りです。
- 2003年: 日本橋三越本店での個展
- 2004年: サンパウロ市制450周年記念展覧会
- 2008年: ブラジル日本移民百周年記念モニュメント制作設置
- 2004年: サンパウロ市制450周年記念展覧会に参加
- 2010年: 北京ビエンナーレに出展
- 2017年: ベトナムAPEC記念公園モニュメント制作設置
- 2019年: 天皇陛下御即位記念モニュメント制作プロジェクトに参加
- 2024年:絹谷幸太展-宇宙からのまなざし-など
- 2025年: 絹谷幸二親子三人展
(鹿児島市立美術館)
絹谷幸太さんの彫刻家としての経歴を見ていると、気づかれるかもしれませんが、大学や大学院時代の頃から、既に個展や展覧会と勢力的に活動されていました。
2019年におこなわれた天皇陛下御即位記念のモニュメント制作のプロジェクトに参加していたというのは、驚きますね。
幸太さんの作品は、石を用いた彫刻が多く、自然との対話を重視しています。
彼は石に触れることで先の未来を創造し、造形する素材との深い関係性を大切にしているようです。
また、展覧会の作品には2025年の開催された「親子三人展」により、父の幸二さんと妹の香菜子さんとでの作品が展示されていました。
*参考元 | URLなど |
---|---|
絹谷幸太 | https://kotakinutani.com/ |
絹谷幸太 ~Kota Kinutani~ | https://art-scenes.net/ja/artists/4545/history |
√K Contemporary | https://root-k.jp/exhibitions/kotakinutani_2024/ |
ウィキペディア | 柳原義達「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」 |
まとめ
彫刻家 絹谷幸太さんの経歴についてでした。
幸太さんは、父や恩師の影響を受けつつも独自のスタイルを確立し、国際的な舞台で活躍する彫刻家です。
彼の作品は、素材の特性を生かした力強い表現が魅力であり、今後の活動にも注目が集まっています。