日本洋画家の絹谷幸二さんには、絹谷香菜子(きぬたに かなこ)さんという娘さんがいらっしゃいます。
絹谷幸二さんには、4人のお子さんがおられ、そのうちの2人が同じ芸術家の道に進んでいるようです。
今回は、そのうちの1人 香菜子さんの画家経歴について簡潔に触れていきます。
1. 絹谷香菜子さんの画家経歴とは?
【インタビュー】日本画家 絹谷香菜子
— Art Annual online (@ArtAnnualonline) May 24, 2016
明日5/25より西武池袋での初個展を開催する絹谷。英国留学、そして結婚と、人生における大きな転機を経験した彼女は今、何を想い筆をとるのか。https://t.co/15nlSocKNm pic.twitter.com/F55RjSwHdX
引用元/@ArtAnnualonline Xより
絹谷香菜子さんは、絹谷幸二さんの次女で、1985年(昭和60年)に生まれました。
彼女は日本画家として活動しており、特に多様な動物を描いた作品で知られています。
2007年に多摩美術大学を卒業し、2009年には東京芸術大学大学院美術研究科を修了しました。
その後、2011年には吉野石膏美術財団の在外研修員としてイギリス・ロンドンに留学しています。
彼女の学歴や主な展覧会をまとめたものは、次の通りです。
- 2007年: 多摩美術大学絵画科日本画専攻を卒業
- 2009年: 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程を修了
- 2011年: 吉野石膏美術財団の在外研修員としてイギリスに渡り、ロンドンで研修
- 2013年: 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程を満期退学
香菜子さんは、東京藝術大学で「サロン・ド・プランタン賞」や「安宅賞」を受賞しています。
ひとつ、気がかりなのは、2013年の東京藝術大学を満期退学したということです。
満期退学とは、在学期間中に満了し、必要な単位を取得したと思われますから、おそらく、博士論文の提出や審査に合格していないままで、退学されたのではないでしょうか。
この退学された経緯については存じませんが、何か勿体ないような気がしますね。
彼女は多くの個展やグループ展に参加しており、特に下記のような展覧会が注目されています。
- 2014年: 個展「絹谷香菜子展−生命の樹−」
(全国5カ所を巡回) - 2015年: 展示作品「Wonder Island」
(長崎の軍艦島デジタルミュージアムにて) - 2017年: 個展「GUARDIAN」
(日本橋三越で開催) - 2021年: 個展「夢見る動物たち 絹谷香菜子日本画新作展」
(京阪百貨店) - 2022年: 絹谷幸太・香菜子 親子二人展「万物の鼓動」
(池田20世紀美術館/伊東市) - 2025年: 絹谷幸二親子三人展
(鹿児島市立美術館)
香菜子さんは、父である絹谷幸二さんとのコラボレーション作品も手がけており、親子展などでその作品が展示されています。
「絹谷幸二親子三人展 」絹谷幸太 絹谷香菜子に行ってきました!
— 雷亭⚡︎ウィンディ🐚 (@ukiuki_forever) April 22, 2025
親子全員表現の仕方が違っていてとても楽しい展示でした!
やはり、表現する側の人間は個性を求めるものなんですね!
(撮影OK動画NG石の彫刻作品は触れることもできました!)
#行ったよらでんちゃん pic.twitter.com/XogVaXyATP
引用元/@ukiuki_forever Xより
2025年3月に開催された鹿児島市立美術館の「絹谷幸二親子三人展」では、父の幸二さん、兄の幸太さん(彫刻家)と共に作品を展示しています。
2. 絹谷香菜子さんの作風とテーマについて
【展覧会】福岡アジア美術館「Heart Art in Fukuoka 2016」で日本画家・絹谷香菜子がデジタルアート作品を展示。明日16時より映像を手掛けた榎本二郎氏とのトークを開催。https://t.co/Zu3jvLDLLy pic.twitter.com/k0WTPq2phM
— Art Annual online (@ArtAnnualonline) June 24, 2016
引用元/@ArtAnnualonline Xより
香菜子さんの作品は、動物をモチーフにしたものが多く、特に人間の姿勢や精神を表現することを意図しています。
彼女は、動物の姿を通じて人間の感情や思考を描き出すことに挑戦しています。
また、異文化に触れた経験から、作品のテーマやスタイルが進化していることも特徴です。
香菜子さんは、父 幸二さんから『自分の個性を出せ、人と同じことをするな』と教わり、画風に対しての色使いや具体的な指示などはしなかったようですね。
やはり、そこには『自分の個性を出せ、人と同じことをするな』と言われる通りで、指示をすると、自身の個性や感性が育たないと父 幸二さんは思われたのかもしれません。
独自性を香菜子さんに求めたことで、自由な発想が浮かび、個性的で魅力的な作品に仕上がっています。
香菜子さんの作品には、不思議なものを感じます。
例えば、2016年の福岡アジア美術館で開催された「Heart Art in FUKUOKA」での作品『金色の月夜に舞う麒麟』は、見ていても不思議なものでした。
麒麟というと、首が長いイメージですが、この作品では、そこまで長くなく、顔つきは麒麟にも見えますし、何となく竜にも似ている感じがあります。
全体的に見ると、ペガサスが天へ舞っているようにも見えるので、不思議な感じがするのです。
「金色の月夜に舞う麒麟」の作品画像が見当たらなかったので、興味のある方は「ファンファン福岡」のサイトで確認してみてください。
*参考元 | URL |
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ファンファン福岡 | https://fanfunfukuoka.nishinippon.co.jp/82578/ |
3. 絹谷香菜子さんは結婚されている?
絹谷香菜子さんの画家経歴とは関係ないですが、余談として私生活について少し触れておきます。
具体的な情報については存じませんが、香菜子さんは2015年頃に結婚されているようです。
お相手は、榎本じろうさんという方です。
Facebookの情報で見かけました。
下のお名前の漢字が不明なので何とも言えないですが、彼女の作品に映像を手掛けている榎本二郎さんかもしれません。
榎本さんの経歴については存じませんが、資産家の方の可能性もありそうです。
詳しいことが分かれば、追記していきたいと思います。
*参考元 | URL |
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絹谷香菜子 (公式ホームページ) | https://kanakokinutani.com/ |
朝日新聞厚生文化事業団 | https://www.asahi-welfare.or.jp/archives/2015/03/post-115.html |
新生堂 | https://shinseido.com/artist/9930/ |
https://www.facebook.com/groups/1475319269398676/posts/1621810078082927/ | |
かごしま文化情報センター | https://www.kcic.jp/contribute_event/81808 |
まとめ
絹谷幸二さんの娘さん 絹谷香菜子さんの経歴についてでした。
絹谷香菜子さんは、父の影響を受けながら自身のスタイルを確立し、国内外で注目を集めるアーティストです。
彼女の作品は、展覧会で頻繁に展示されており、観客に新たな視点を提供しています。