11月12日放送の奇跡体験!アンビリバボーで、未知の乳酸菌の研究を続けた二人の研究者が取り上げられています。
おそらく、未知の乳酸菌とはプラズマ乳酸菌であり、研究者の二人とは藤原大介氏と城内健太氏のことだと思われます。
今回は、感染症のパンデミックを抑える効果が期待できるプラズマ乳酸菌の経緯と二人の研究者について簡単に触れます。
※番組内容とは相違があるかもしれません
1. プラズマ乳酸菌の研究について
藤原大介氏と城内健太氏は、プラズマ乳酸菌の研究を通じて、感染症のパンデミックを抑える可能性のある新しい免疫ケア製品を開発しました。
このプラズマ乳酸菌は、特に新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスに対する感染予防に効果があるとされ、経鼻接種による非臨床実験でその可能性が確認されています。
プラズマ乳酸菌について以前では、「プラズマサイトイド樹状細胞に働く乳酸菌はない」というのが定説。
しかし、藤原氏の提案で城内氏が100種類以上の乳酸菌を試験したところ、わずか数株が反応を示し、その一つがプラズマ乳酸菌でした。
城内氏は「当たり前を疑うことって大事なんだな」「研究に一発ホームランはない」と語り、地道な研究の積み重ねの重要性を強調しています。
先に経鼻接種について少し触れておきます。
1-1. プラズマ乳酸菌の経鼻接種について
プラズマ乳酸菌の経鼻接種に関する研究は、主に新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスに対する感染防御の可能性を探るものです。
キリンホールディングスと国立感染症研究所の共同研究によると、プラズマ乳酸菌を経鼻的に投与することで、自然免疫応答が誘導され、ウイルスの増殖を抑制する効果が確認されました。
具体的な研究成果は以下の3つです。
①自然免疫の活性化
プラズマ乳酸菌は、免疫系の司令塔であるプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)を活性化し、これにより全体的な免疫応答が強化されます。
免疫細胞pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)の活性を可視化する尿中因子を世界で初めて発見 https://t.co/AZ3LdJqKMW pic.twitter.com/viqOnkB4cS
— PR TIMESグルメ (@PRTIMES_GOURMET) October 3, 2025
経鼻接種後、pDCの割合が増加し、抗ウイルス遺伝子の発現も促進されることが示されています。
②ウイルス増殖の抑制
動物実験では、プラズマ乳酸菌の経鼻接種が新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスの増殖を抑制することが確認されました。
具体的には、感染の数日前に接種を行った場合、ウイルスRNAの量が対照群に比べて有意に少なかったことが報告されています。
③持続的な効果
経鼻接種による効果は即効性があり、接種後6時間でpDCの活性化が見られ、24時間後までその効果が持続することが確認されています。
| *参考元 | URL |
|---|---|
| マイナビニュース | https://news.mynavi.jp/article/20241120-3068486/ |
| キリンジャーナル | https://www.kirinholdings.com/jp/newsroom/release/2024/0508_06.html |
| 産経新聞 | https://www.sankei.com/article/20241118-FIPR2Y4U3FNLPLDCAWJGAQ4XQA/ |
| 日本医事新報社 | https://www.jmedj.co.jp/blogs/product/product_25484 |
これらの研究は、プラズマ乳酸菌を用いた自然免疫誘導型ワクチンの開発を目指しており、臨床試験への進展が期待されています。
特に、呼吸器系の感染症に対する広範な防御効果が期待されており、将来的には「夢のワクチン」としての実用化が見込まれています。
続いて、番組で取り上げられたと思われる『後に日本中から必要とされるアレ』について触れます。
1-2. 後に日本中から必要とされる「iMUSE(イミューズ)」について
番組の後に日本中から必要とされるアレとは、「iMUSE(イミューズ)」のことを指しているのだと思われます。
#PR #iMUSE#イミューズ
— ナンデス山脈 (@NandesuM90601) November 10, 2025
免疫機能をサポートするプラズマ乳酸菌https://t.co/kHxXbutEQO
おそらく、誰もが目にした製品ではないでしょうか?
藤原大介氏と城内健太氏が発見した、プラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)から、「免疫の司令塔」と呼ばれるプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)を直接活性化できる世界初の乳酸菌として報告されています。
この発見により、2017年に免疫ケアブランド『iMUSE(イミューズ)』が誕生し、2020年には日本で初めて「免疫機能」の機能性表示食品として届出受理され、新たな免疫ケア市場を創出しました。
このブランド名は、免疫を意味する「IMMUNITY」と女神「MUSE」に由来しており、免疫力を高めることを目的としています。
キリンは1980年代から免疫に関する研究を開始し、特に乳酸菌の研究に注力してきました。
iMUSEブランドは、キリングループの社会課題解決に向けた取り組みの一環として位置づけられ、各社の強みを生かした商品を通じて、健康維持をサポートすることを目指しています。
これらの経緯から、藤原氏と城内氏の研究成果が結実し、iMUSEブランドが誕生したことで、プラズマ乳酸菌を用いた免疫ケア商品が広く展開されることとなりました。
プラズマ乳酸菌は以下の点で感染症パンデミック対策に貢献する可能性があります。
- 新型コロナウイルスの増殖抑制効果の確認
- 経鼻接種による新型コロナウイルスおよびインフルエンザウイルスへの感染防御効果
- 軽症の新型コロナ患者のウイルス量減少と嗅覚・味覚障害の緩和効果
城内氏はプラズマ乳酸菌の医薬品化を目指して研究を続けており、「またいつ訪れるかわからないパンデミックに備えて、そういう薬が作れたらいい」と語っています。
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| *参考元 | URL |
|---|---|
| キリン | https://www.imuse-p.jp/plasma/imuse/about/ |
最後に藤原氏と城内氏の経歴について、簡単に触れておきます。
2. 二人の研究者の経歴について
藤原氏と城内氏の経歴について簡単に触れます。
2-1. 藤原大介氏の経歴について
キリンが開発した独自素材「プラズマ乳酸菌」が、優れた発明に贈られる恩賜発明賞を受賞。健康食品素材では初の快挙です。
— 「広告朝日」編集部 (@adv_asahi) December 18, 2023
プラズマ乳酸菌を発見した研究者・藤原大介さんのスペシャルインタビューを公開。世界の常識を打ち破った発明に迫ります。#PR #プラズマ乳酸菌 #免疫ケア
- 現職:キリンホールディングス株式会社 ヘルスサイエンス研究所 執行役員所長
- 学歴:東京大学大学院農学生命科学研究科修了(農学博士)
- 経歴:
- 1995年 キリンビール株式会社入社
- 2005年 理化学研究所への出向
- 2005~07年 カリフォルニア大学への留学(プラズマサイトイド樹状細胞の研究)
- 2014年 東京大学大学院農学生命科学研究科非常勤講師
- 2023年4月より現職
- 専門:食品免疫学研究の第一人者
- 受賞歴:
- 日本生物工学会 生物工学論文賞
- 日本生物工学会 生物工学奨励賞(江田賞)
- フジサンケイグループ 先端技術大賞特別賞
- 日本農芸化学会 技術賞
- 日本食品免疫学会 産業賞
- ジャパンレジリエンスアワード第1回STOP感染症大賞
- 第11回技術経営・イノベーション大賞 文部科学大臣賞
- 令和5年度全国発明表彰「恩賜発明賞」受賞(健康食品素材では初、食品企業では59年ぶり)
- 令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞
藤原大介氏は、キリンホールディングスのヘルスサイエンス研究所の所長であり、プラズマ乳酸菌の研究をリードしています。
彼は、免疫細胞を活性化させる乳酸菌の研究に取り組んでおり、様々なウイルスに対する効果を持つ手段を確立することを目指しています。
2-2. 城内健太氏の経歴について
#食品開発学科 では、商品開発の基盤となる講義を提供し、研究を行っています。学科研究室の卒業生で「小岩井乳業(現在キリンホールディングスへ出向)」の城内健太さんは「プラズマ乳酸菌」を発見・研究し、『iMUSE』ブランドの商品化に貢献。現在も社会の健康を守るためにご活躍中です。#日本大学 pic.twitter.com/p30hu5D3Y8
— 日大生物 食品開発学科 (@nubs_fst) January 24, 2025
- 現職:キリンホールディングス株式会社 ヘルスサイエンス研究所 主務(研究員)
- 経歴:
- 2007年 小岩井乳業入社(岩手県出身で小岩井農場に馴染みがあった)
- 2008年 キリンホールディングス フロンティア技術研究所へ長期出張
- プラズマ乳酸菌発見の中心的な実験作業を担当
- 2015年~ 国立長寿医療研究センターで研究生として活動
- マーケティング担当として『iMUSE』ブランドの立ち上げに関与
- 2021年 キリン中央研究所に出向
- 国立感染症研究所エイズ研究センターの協力研究員も務める
- 専門:乳酸菌と免疫の研究、プラズマ乳酸菌の医薬品化研究
城内健太氏は、同じくキリンホールディングスのヘルスサイエンス研究所で研究員として活動しており、プラズマ乳酸菌の発見に貢献しています。
彼は、免疫細胞の一種であるプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)を活性化させる乳酸菌を探す研究を行っており、現在はその医薬品化にも取り組んでいます。
| *参考元 | URL |
|---|---|
| キリン | https://note-kirinbrewery.kirin.co.jp/n/n85043302e7f6 |
| PR TIMS | https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000752.000073077.html |
まとめ
番組で取り上げられたプラズマ乳酸菌の研究を続けた藤原大介氏と城内健太氏についてでした。
この研究は、感染症の脅威が常に存在する現代において、特に重要な意味を持つものです。
藤原氏は、抗生物質が効く細菌に対しては比較的安全である一方で、特定のウイルスにしか効果がないワクチンや抗ウイルス剤の限界を指摘し、プラズマ乳酸菌の研究が新型ウイルスへの対策として研究に取り組んでいます。
プラズマ乳酸菌の経鼻接種では、国立感染症研究所の石井洋氏(エイズ研究センターの第一研究グループ長)も関わっていますから、お二人以外の研究員の方々も番組で取り上げられているかもしれません。
